
26歳の若さで夭折した偉大なソウル・シンガー、
Otis Reddingの名作を取り上げてみます。
4月に
拡大版2CDの発売が予定されている『
Otis Blue/Otis Redding Sings Soul』(1965)です。
現行のCDジャケットにはそのロゴが削除されているので意識に上らないのですけれど、もともとは
Stax Records傘下の
Volt Recordsからの発売なのですね。
あのM7「
My Girl」から
B.B. KingのM9「
Rock Me Baby」まで選曲が多岐に渡っていまして、
Otis Reddingの度量が試される内容です。
Aretha Franklinによる名唱でも有名なM2「
Respect」、
Sam CookeをカヴァーしたM3「
A Change Is Gonna Come」とM6「
Shake」、M8「
Wonderful World」といったように名曲が普通に転がっておりますよ。
おまけにM4「
Down in the Valley」は
Solomon Burkeの、M10「
Satisfaction」は勿論
The Rolling Stonesのカヴァーです。最後のM11「
You Don't Miss Your Water」に至りましてはカントリー(・ロック)と表裏一体の1曲、
William Bell作でございます。
どれも
Otis Reddingが懐の深さを活かしまして手繰り寄せては飲み込み、自分の色に染め上げては周囲に塗り込んで行きます。
脇を固めるのは当然のことながら
Booker T. & The M.G.s、それから
Isaac Hayesも加勢するという鉄壁の布陣です。
名作としか言いようがありません。
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