Velvet Crush / Ash And Earth (1991)

今回もVelvet Crushの登場です。
先日の『If Not True』(1990)に続いてBus Stop Recordsから発売されたお徳な4曲入りの7インチ盤、『Ash And Earth』(1991)です。
実際には『The Soul Crusher E.P.』(1991)とまったく同じ内容にして同年発売のデビュー・アルバム、『In The Presence of Greatness』に先駆ける形でしたね。
便宜上、表題に挙げたM1「Ash And Earth」のみが件の『In The Presence of Greatness』に収録されていまして、ワウ・ペダルを踏みっ放しでありながら何とも青臭くてほろ苦い1曲です。
M2「Circling The Sun」は小気味よく疾走感に溢れ、このまま埋もれさせておくのが惜しいほどの佳曲です。
A面の1曲目に相応しいくらいだと感情移入してしまいますよ。
M3「Everything Flows」はご存知、Teenage Fanclubの初期の代表曲です。
若者が抱えるやるせなさを体現した、彼らの全キャリアを通しても外せない1曲です。
このVelvet Crush版を先に聴いていたために、実は今でもこちらのB面1曲目に凄く馴染みがあるのです。
M4「She Cracked」は先日のThe Modern Loversのデビュー盤、『The Modern Lovers』(1976)に収録された楽曲のカヴァーです。
ブレイクの後、Jonathan Richmanたちの演奏よりも滑らかに元の流れへと収斂して行く当たりにVelvet Crushらしさが表れているのではないでしょうか。