Paige Claire / Paige Claire (1971)

ようやく更新する気にさせてくれる音盤のご紹介、『Paige Claire』(1971)の登場です。
Paige Claire唯一のアルバム作品でありまして、Vivid Sound Corporationより復刻された1枚でもある訳なのですけれど、未だに世界初CD化という枕詞が有効のようです。
真っすぐ前を見据えた彼女の横顔とその眼差し。
そして、どこか虚ろな危うさを孕んだ歌声に首ったけなのです。
収録曲はどれもこれも丁寧に作り込まれていまして。彼女の歌を最優先するのは勿論のこと、選曲にもしっかりと気配りがなされています。
特にM2「I'm Too Shy」では可愛さ全開、絶好調のガール・ポップといった仕上がりです。
打って変わってM3「Make It With You」のしっとりさと来ましたら。これはBreadのカヴァー曲なのですね。
これら2曲の流れの滑らかさには抗えないものがありますよ。
勿論、これだけで済むはずはなくM7「Sunny Day」やM8「You Say I Should Forget」にM10「I Will Love You」、M11「Paint My World Blue」で聴くことの出来る陽だまりの中でゆったりと微睡むようなB面での展開には腰砕け必至です。
雨後の晴れ間に良く響く1枚でした。
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