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Pixies / Bossanova (1990)



いちばん最初に聴いたPixiesがこの『Bossanova』(1990)というアルバム作品でした。
発売当時、ちょうどクロスビート誌が無謀にも彼らを表紙に持って来た頃だったことを憶えています。これほどまでに華のない連中を表紙に使うとは思い切り過ぎでしょう。


それまでのアルバムと同じくらいに多く、本作には14曲も収録されています。しかし、今回は若干、薄味という印象を抱かせます。
前作の『Doolittle』(1989)までの出来が良過ぎるという勝手な思い込みのせいのかも知れませんね。


M1「Cecilia Ann」はThe Surftonesのカヴァーだそうです。
Pixiesというグループの性格上、並びにBlack Francisの気質を想像するに冒頭にカヴァー曲を据えることに違和感を覚えてしまいます。


案の定、M2「Rock Music」で猛り狂った雄叫びをあげて変わらぬ凶暴ぶり発揮し、先行シングル曲のM3「Velouria」、高速のM4「Alison」と凡百のインディーバンドを蹴散らすように前半から飛ばして行く様子を目の当たりにしてしまいますと得も言われぬ快感が湧き出すかのようです。


以降、M6「Ana」で再びサーフ風味を首まで浸かるも良し、最近、発売されたトリビュート盤の表題ともなったシングル曲のM8「Dig For Fire」やKIm Dealの歌声がアクセントになっているM10「The Happening」でひと息つくも良しです。


訳の判らないSF仕様の歌詞にも拍車がかかり、それ以上にリヴァーブの効いたやけに金属的な音の質感が特徴の本盤、『Bossanova』はボサノヴァと一切の関係がございません。
実際に知人が誤解して購入してしまったこともありますので注意されたし、です。


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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
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