BMX Bandits / The 53rd & 3rd Years (1998)

新作『Bee Stings』(2007)を発売したばかりのBMX Banditsもいつの間にやら結成20年を越えているのですね。ちょっと考えられないほどです。
表題通りのデビュー間もない彼らの貴重な初期音源に加え、今や本盤でしか聴くことの出来ないであろう貴重な2曲(M15「Rosemary Ledingham」とM16「Carousel」)を擁する『The 53rd & 3rd Years』(1998)のご紹介です。
残念ながら現時点では廃盤の模様ではありますけれど、発売されたこと自体に意義がありますね。ありがとう、Avalanche Records。
3枚目のシングル盤として発売されました『Figure 4』(1988)のみ、とある店頭にて見かけたことがあったに留まりますので、本盤で聴くことが出来るに至りまして狂喜乱舞という塩梅です。
もっとも、厳密に言ってしまえば『Figure 4』収録のM10「Figure 4」とM11「Stardate 21.11.70」については『C86 Plus』(1992)で、M12「In Her Hair」はライヴ版ではありますけれどココの『Totally Groovy Live Experience』(1989)において先に聴いてしまっていたのですけれども。
もうひとつ、大変に嬉しいCD化にもかかわらずそのM10「Figure 4」の出だしが一瞬繰り返されるという致命的な誤りとその直前にBMX Banditsのジングルらしき音源がひとつのトラックとして数えられているためにトラック数がずれて行くことが挙げられます。
盤起こしのために針音が聞こえて来るのは許容範囲としましても、これらにつきましては残念極まりないのです。しっかりしてくれ 、Avalanche Records。
デビュー・シングルの『Sad?/E102』(1986)をココで、次の『The Day Before Tomorrow』(1986)についてはココで取り上げています。
敢えて言ってしまいますと、Duglas T. Stewartさえ居ればそれがBMX Banditsと呼べる訳なのですけれど、何にせよ感慨深いものがあるのには違いありません。この53rd & 3rd Records時代の音からこっち、微塵もぶれを感じさせないことには脱帽です。
さらに、演者としてのDuglas T. Stewartの才能には頭を垂れるほかありませんが、彼を取り巻く(彼が引き寄せる)才能の素晴らしさ、そこにも充分過ぎるほどの魅力を感じてしまうのも当然のことでしょう。
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