A Carnival Of Soul Volume One:Wishes (1994)

Joe Evansというサックス奏者が立ち上げたCarnival Recordsの歴史を俯瞰することが出来る一連のCDの第1弾がこの『A Carnival Of Soul Volume One:Wishes』(1994)です。
拠点としたニュージャージーという土地柄のせいでしょうか、本盤にはなかなかに甘い香りが充満するスウィートなナンバーが目白押しです。
知名度から言ってThe Manhattansがいちばん目立つのかも知れませんけれど、こうしてシングル曲が幅広く収録されていますので、小粒ながらどれもこれも光り輝いて見えるのですから不思議なものです。
さすがにKent Records、しっかりとした仕事ぶりです。
ジャケット写真に使われているのはThe Topicsというあどけなさ丸出しの3人組とのことです。溌剌としたヤング・ソウルを楽しむことが出来る反面、こうした若くて将来を夢見るヴォーカル・グループが掃いて捨てるほど居たかと思うと勝手ながら胸が痛みます。
The Petsというグループ名からしてガール・ポップ然としたM15「I Say Yeah」も織り交ぜつつ、M19「I Can Tell」やM20「I'm Gonna Be Missing You」という毛色の変わった、つまり若干ディープな2曲がさり気なく収録されてもいます。
M19「I Can Tell」を歌うLittle Royalが、先だってP-Vine Recordsから唯一のアルバムがCD化されましたファンキー・ソウルで知られるというシンガーと同一人物なのかどうかについては日を改めまして確かめてみたいところです。
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