
映画『
ダイアルMを廻せ』(1954)の表題をもじった
Sonny Clarkの『
Dial "S" For Sonny』(1957)を取り上げてみます。
今から50年も前に発売されたということは、当時50歳の方が何と100歳を迎える慶事でもある訳です。(←当たり前です)
初めてのリーダー・アルバムにして
Sonny Clarkの誕生日に録音されたという
Alfred Lionによる粋な計らいも眩しい1枚です。
Hank Mobleyの何とも微妙なテナー・サックスに対して切れ味鋭い
Art Farmerのトランペット。そこに割って入る
Curtis Fullerのトロンボーンのまろやかな音色。
これもまた黄金の三管編成と呼べることでしょう。
肝心の
Sonny Clarkはと言えば、強烈な存在感はないものの飽くまでもブルージーに、そして滑らかに淀みなく鍵盤を意のままに操っています。
本編の最終曲、M6「
Love Walked In」がこれまた洒落たピアノ・トリオ作品でして、和やかに大円団を迎えるという訳なのです。
筋金入りのハード・バップ作品、『
Dial "S" For Sonny』。
お薦めです。
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