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Ride / Ride EP (1990)



RideのデビューEP、『Ride EP』(1990)。通称“赤ライド”です。
真紅の薔薇の束を一面にあしらった鮮やかなジャケット写真が目を惹きます。


目の前に立ち塞がるあらゆるものをなぎ倒して行く勢いでぶっとばすM1「Chelsea Girl」。 
およそサビらしいサビのない単調な歌に被さる濁った轟音ギターに胸の真ん中を否応なく貫かれてしまいます。
寄り合いインディーの袋小路を蹴破って突進するドラムスの捨て鉢ぶりも大好きなのです。


身包みを剥ぐように加速度を増し、最後の一音に向かって駆け抜ける破れかぶれぶりにはただただ心奪われてしまいます。


一説にはデモ音源をそのまま収録したというM2「Drive Blind」について、音質がもうひとつではあるものの既に完成された骨太のサイケデリアが漆黒の闇をぶち抜きます。


逆回転ギターが随所に挿し込まれたM3「All I Can See」はワウワウ・ギターの唸りも手伝いましてRide史上、1960年代のサイケデリック・ロックからの影響が最も色濃い仕上がりです。


どうしようもなく気怠い歌声がさらに物憂げな旋律をなぞり、吹き荒れる轟音ギターに白昼夢へと誘われるM4「Close My Eyes」。
心地良いテンポが際どい酩酊感に拍車をかけます。


また、どこか性的なものを感じさせますので“轟音エクスタシー”なんて呼ばれ方にぴったりです。
永遠に続いて欲しいとさえ願いたくなる、M1「Chelsea Girl」に負けず劣らぬ1曲です。


1980年代のRough TradeCreation Recordsから輩出されたギターバンドや狂乱のマッドチェスターを直に体験するには間に合わなかった二十歳直前の私、chitlinにとっては(この時期の)Rideのような“新世代ロック”こそがすべてだったのです。


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Ride / Play EP (1990)



Rideの2枚目のEPはと言えば『Play EP』(1990)、通称“黄ライド”です。
もうこれはジャケット写真がひどく印象的ですね。
黄色のフィルターをかけられた水仙の花。青臭さが全開です。


翻ってその内容には、何故だか黄色とはかけ離れて『Ride EP』(1990)にこそ相応しいであろう滴り続ける真っ赤な鮮血を思い浮かべてしまいます。


特にM2「Silver」では自動車の事故現場にでも居合わせてしまったかのような凄惨な光景が勝手に脳内を駆け巡るのです。アートスクール出身の青二才には不釣り合いなほどです。
ぶちまけられた2本のギターから放り出される轟音が歪み、軋み、捩じれては聴き手を混乱の真っ只中へと陥れます。


遡りまして、1曲目のM1「Like A Daydream」。世紀の名曲と信じて疑いません。
出だしから大鉈を振って刻んで行くような豪快さと儚げな旋律を力なくなぞる歌声という相反する要素が渾然一体となって旋風のように一気に吹き抜けて行くこの快感。


終盤の1分20秒(全部で3分余りの楽曲ではありますが)の間で魅せるまどろみ加減は筆舌に尽くし難いものです。
無闇矢鱈に大噴火するドラムスに綺羅星ように流麗なギターのリックの数々が私、chitlinの身体を捩らせます。
極上の極みとしか言いようがありません。


この『Play EP』については最初のアルバム、『Nowhere』(1990)を控えまして余った楽曲を収録してみたという発言が彼ら自身から発せられた記憶がありますが、轟音ギターに頼り切ったB面曲のM3「Furthest Sense」やM4「Perfect Time」と言えどライヴの場では抜群に映えるものだという想像も容易です。


少しばかりとうが立ったアンファン・テリブルとも言えなくもないこの時期のRideには今でも夢中です。
 

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Ride / Fall EP (1990)



Rideの3枚目のEP、通称“ペンギンライド”の『Fall EP』(1990)です。
デビュー・アルバムの『Nowhere』(1990)に先駆ける形で発売された4曲入りです。


本盤の主役であるM1「Dreams Burn Down」と来ましたら、初っ端のベース・ドラムとハイハット・シンバル、そしてスネア・ドラムとの絡み具合1発で奥襟を掴まれて投げ飛ばされるくらいの衝撃を生み出しています。


静と動が激しく切り替わり、塗り込められた轟音が一気に解き放たれる瞬間には堪らないものがあります。 


いちばん最後に放出される一筋のノイズ。どこか喪失感さえ漂わせるその音像がひと際印象的です。


M2「Taste」はと言えば相変わらずのうつむき加減で聞き取ることが難しい歌詞にもかかわらず、ポップな感触が後を引く好曲です。
これは『Play EP』(1990)に収録されていても違和感が少ないのかも知れません。


この手のグループには珍しくハーモニカが使われたM3「Here And Now」に顕著な、ペンギンが佇む本盤のジャケット写真が表す寂寥感には思わず咽び泣きです。


デビュー・アルバムの『Nowhere』と同じ表題を持つ物々しく重厚なM4「Nowhere」の場合、それこそ大津波に持って行かれるほどの勢いで轟音ギターの音が分厚く渦巻きます。
Ride EP』(1990)収録の「Close My Eyes」が密かに孕む暗黒面が肥大して行った結果がこのM4「Nowhere」なのではないかと下衆の勘ぐりが働きさえします。


Nowhere』のアナログ盤には収録されなかった(M2「Taste」とM3「Here And Now」も同様です)この凶暴極まりないM4「Nowhere」にこそRideの持つ資質を見て取れるのかも知れません。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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