Galaxie 500 / Copenhagen (1997)

久しぶりのGalaxie 500は『Copenhagen』(1997)です。唯一のライヴ・アルバムですね。
最近、Domino Recordsから各アルバムが2枚組仕様で再発されるなんてことがありましたが、まったく顧みられていない様子なのがとても残念です。
ライヴ音源だからと言っても、白熱するステージなんてのとはほど遠くてスタジオ・アルバムと変わりないいつも通りの姿なんですね。Dean Warehamによるギターの音色が眩しく感じる瞬間は確かにいくつかあるんですが、進行の具合にしても本当に素っ気ないくらいに淡々としたものです。
『This Is Our Music』(1990)の発売に合わせたヨーロッパ・ツアーの最終日の録音とのことです。グループの解散のために結果的にGalaxie 500として最後のツアーになってしまい、来日公演も流れてしまった訳でして。それを何年も経ってから出されても複雑な気持ちにさせられるだけですよね。
そんな訳で内容としてはM8「Here She Comes Now」The Velvet Underground、M9「Don't Let Our Youth Go to Waste」The Modern Loversという選曲が素直過ぎるカヴァー(しかもアンコールでの演奏)以外は『This Is Our Music』収録曲がほとんどで、だったら大好きな「Melt Away」を聴いてみたかったというのが正直な気持ちなんです。
ということでシングル曲でもあるM2「Fourth Of July」も聴きものではあるんですが、M7「Listen, The Snow Is Falling」Yoko Onoが意外と楽しみな1曲だったりするんですよ。Naomi Yangが歌いますし、8分以上もある“熱演”ですからね。
スタジオ・アルバムが3枚、レア・トラック集とライブ盤とBBC音源集が1枚ずつ。いちばん似つかわしくないと思っていましたが、ロック・バンドらしい潔さですね。
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