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The Flaming Lips / Yoshimi Battles The Pink Robots (2002)

yoshimi
The Flaming Lipsの『Yoshimi Battles The Pink Robots』(2002)です。
大化けした『The Soft Bulletin』(1999)に続く期待のアルバムです。


この冒頭のM1「Fight Test」がその期待を裏切らないとても良い出来なんですよね。これから始まる物語がどのように展開されるのか胸躍らされる1曲です。というように先に書いてしまいましたが、本盤の場合には珍しく物語性が前面に押し出されています。


遂にここまで来てしまったのかと感慨深いものがある一方で、Wayne Coyneの歌声は相変わらずヘロヘロですし打ち込みとは絶妙に均衡を保つ演奏自体も彼ららしさが溢れる奇怪さでいっぱいです。


M3「Yoshimi Battles The Pink Robots Pt.1」、M6「Ego Tripping At The Gates Of Hell」やM9「Do You Realize??」といったシングル曲の素晴らしさについては申し分ないところなんですけれども。そのほかの各曲に対しては若干の力不足を否めないような気もします。
アルバム全体の流れが優先されることに拙速ながら『Sgt. Peppers Lonely Hearts Club BandThe Beatlesを連想してしまいましたよ。


実は発売当時にはどういう訳なのか試聴すらせずにいましてまったく関心を寄せることもありませんでした。『The Soft Bulletin』でのThe Flaming Lipsに違和感を持っていたのかも知れないと今では感じます。
そんな戯言はさておきまして、Wayne Coyneたちはバンドの形態に拘らず稚拙ながらも技術的に貪欲であろうと前進しさらなる高みへと昇り詰めようとした訳です。きっちりと結果を出しましたよね。良い仕事をしています。


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The Flaming Lips / Race For The Prize (1999)

racefortheprize
The Flaming Lipsの『Race For The Prize』(1990)という3曲入りのシングル盤です。
あり得ないほどの変貌を遂げた『The Soft Bulletin』(1999)からです。


もはや名曲としか言いようのないM1「Race For The Prize (Remix)」。リミックスだと言われても残念ながらその明確な違いが判りません。それはそれといたしまして、いつ聴いてもどこで聴いても何度聴いてもその素晴らしさに変わりはないですね。溜め息しか出て来ません。


続くM2「Riding To Work In The Year 2025 (Your Invisible Now)」では相変わらずの上ずった歌声がさらに目立ちます。それと同時に継ぎ接ぎも目立つ1曲なので混沌とした印象を持ちます。こういうのはやはり、アルバムに収録するには浮いてしまいますよね。


M3「Thirty-Five Thousand Feet Of Despair」も同様でシングルのB面くらいでしか日の目を見る場面がなかったのではと納得してしまいます。何やら神妙な曲調ではありますが5分弱の尺でさえ冗長だと感じられる訳です。


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The Flaming Lips / The Soft Bulletin (1999)

softbulletin
今回のThe Flaming Lipsは『The Soft Bulletin』(1999)というアルバムです。
これまでとはまるで別人になってしまったかのような変わりよう、です。


本盤では何と言ってもM1「Race For The Prize」に尽きますよね。一聴してThe Flaming Lipsがまったく違う段階へと登り詰めて来たんだと判ります。これで、この1曲のお陰で世界が変わりました。
いきなりストリングスを大胆に導入しているかと思えば、ねじ切れそうになる1歩手前の塩梅が心地良さを誘います。そして歌心はそのままに、しかし上滑りして行く歌声もそのままなのが好印象です。


ほかの収録曲も同様に今までのようなギターバンド然とした姿は消し飛んでしまっていまして。極端に図太い処理がなされているスネア・ドラムの音色は相変わらずなんですが、前作の『Clouds Taste Metallic』(1995)からの繋がりをほとんど感じさせない音の作り。
4枚同時に再生させることによってひとつの作品として成立する驚異の異色作、『Zaireeka』(1997)を間に挟んでいったい何があったんでしょうね。


地味ながら地殻変動のように大きな歩幅で展開して行くM3「The Spark That Bled」にこれまた同じく地味に懐の深さをえぐって行くようなM6「What Is The Light?」、さすがにメロディーのしっかりとしたシングル曲でもあるM8「Waitin' For A Superman」。
M10「The Gash」、M11「Feeling Yourself Disintegrate」やインストゥルメンタルのM12「Sleeping On The Roof」なんてのは途方もなく広大で雄大な景色を眼前に提示してくれます。


この10年以上前にはドシャメシャで仄暗いサイケデリックなパンクのようなものを演っていたものの、やはりポップな側面はしっかりと健在なんですよね。その辺りが大化けして、尚かつ商業的にも成功した要因であることは想像に難くないと。
全14曲、思わぬ大作じゃないですか。


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The Flaming Lips / This Here Giraffe (1996)

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何の脈絡もなくThe Flaming Lipsを聴いてみました。『This Here Giraffe』(1996)というシングル盤です。
Clouds Taste Metallic』(1995)というアルバムから切られた1枚でもあります。


何と言いましてもCDそのものの変形ぶりに驚いてしまいますよね。変形ジャケットならたまに見掛ける訳ですけれども、こんな無茶なことをするのもThe Flaming Lipsくらいしかいないでしょう。逆に天晴れ、ですね。
正常に回転し続けてくれるのか心配でもあるので、きちんと聴いた回数はわずかだったりします。


M2「The Sun (Live Peel Session Version)」とM3「Hit Me Like You Did The First Time (Live Peel Session Version)」は両方とも『Hit To Death In The Future Head』(1992)という奇跡のメジャー移籍第1弾アルバムに収録されているものでもありますし、放送を前提にした文字通りのセッションからの音源ですよ。


そう言えば来日公演が決定したんでしたっけ。チケット発売のことなどをすっかりと忘れておりました。


The Flaming Lips / Clouds Taste Metallic (1995)

cloudtastemetallic
今回のThe Flaming Lipsは『Clouds Taste Metallic』(1995)というアルバムなんですよ。メジャー移籍から3枚目に当たりますが相変わらずの変態路線ですね。勿論、大好きです。


前作の『Transmissions from the Satellite Heart』(1993)の延長線上にはありますが、はっちゃけぶりは抑えめなのかも知れませんね。
それでも奇天烈で酔狂、ポップな側面はそのままに。
果物は腐りかけが美味しいと言われますが、今にもこの朽ち果ててしまいそうな危うさを内包しているというか滲み出て来るというか。何とも物騒な天然ものですね、こりゃ。


ちょっとの美しさにおかしみはたっぷりと。
シングル曲のM4「This Here Giraffe」のほかにも印象的な1990年代サイケデリアが平気で転がっていますし、ガレージ・バンドらしいはったりも健在です。
M3「Placebo Headwound」やM7「When You Smile」にM9「They Punctured My Yolk」、M11「Christmas At The Zoo」、M12「Evil Will Prevail」といった辺りの鬱蒼とした気怠さにはどうやったって持って行かれてしまいます。


ミニ・アルバムの『Providing Needles For Your Balloons』(1994)には別ヴァージョンが収録されているM13「Bad Days (Aurally Excited Version)」がいちばん最後に置かれているのが蛇足だったような気がしないでもないです。
とても緩くて牧歌的な好曲ではありますよね。和みます。


免疫はありますので多少の病的な歌や痙攣するギター音にも心地良さを感じるところですが、桁外れに歪んでいた音像もだいぶ整理整頓されていますよね。守りに入った訳ではないでしょうに、以前よりもサイケデリックな成分が中和されているのかも知れませんね。
やはり、この時期が転機となったのはギタリストのRonald Jonesが抜けて行ったこともあるんでしょうね。『Zaireeka』(1997)という問題作を経て世界的にも広く知られて行く展開など想像だにしなかった訳ですよ。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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