チャットモンチー / 生命力 (2007)

チャットモンチーの2枚目のアルバム、『生命力』(2007)。
ここでは非常に珍しいことにまっさらの新譜のご紹介です。
NHKの『トップランナー』を観たことがきっかけとなり発作的に購入してしまったのですけれど、チャットモンチーなんて名前から連想したのは15、6歳のでっち上げ女の子グループだろうというものでした。
浅はかでした。申し訳ございませんでした。
件のテレビ番組で披露されたライヴ演奏に気持ちを鷲掴みにされたのです。
見た目こそ華奢な3人組がえらく骨太の音を繰り出していまして。
その反面、司会の突っ込みが甘かったのですけれども、本作を聴く前に『ロッキング・オン・ジャパン』の11月号掲載の読み応え抜群の巻頭インタヴューを立ち読み(失敬!)していましたら、計らずも涙腺が緩んでしまいました。
不安と希望が交錯する中でのたうち回りながら完成させましたなんていう苦労話にではなく。
ごくごく普通の、そこら辺に居る女の子たちが当たり前にロックしていることが今まで以上に伝わって来たからでした。
ついでに元スーパーカーのいしわたり淳治が手がけていることも知りましたよ。
実際に聴いてみて泣けて来るなんてことはなく、むしろ清々しい気持ちへとさせてくれます。
ぺんぺん草も生えない荒れ地にたった3人ですっくと立ち上がり掻き鳴らす。
漲る力こぶ、盛り上がる意気、冴え渡る五感。
添加物のような無駄な音は一切ございません。
真っすぐにこの胸に届いて、響きます。
天晴れ、女子ロック。
4つ打ちにシャッフル・ビートと変拍子が混ざり合うのが心地良いのです。
♪「シャングリラ」チャットモンチー
♪「シャングリラ」チャットモンチー
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