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Howdy! / Teenage Fanclub (2000)

howdy
今月のTeenage Fanclubは『Howdy!』(2000)です。
シングル曲、M1「I Need Direction」とM6「Dumb Dumb Dumb」を含むアルバムですね。


実は今回、初めて聴いたんです。Teenage Fanclubらしくないですね。がっかりしたとまでは言いませんけども。この時分になると新作が発売されても自然と興味を掻き立てられなくなっていたんです。評判も判りません。
ジャケット写真の通り、録音後にドラマーが抜けてしまったために計らずも不動の3人組となってしまいましたね。良い歌を作り出すというグループとしての核は失われていないはずなのに、何か決定的なものに欠けているようです。


Raymond McGinley作の凡庸さはともかく、相変わらずポップなGerald Love作にも若干の陰りが見えて来ますし。
何よりもNorman Blake作すら振るわないようなありさまですよ。M9「Straight & Narrow」でのやり過ぎた感じはどうなんでしょう。そんな中でもM12「If I Never See You Again」でのトラッドな解釈については少しは新鮮味がありますよね。


Creation Records閉鎖に伴うメジャー移籍というこれまた計らずも好環境に恵まれているにもかかわらず、どこか焦点の定まっていない印象を受けてしまいます。これまでになく音の使い方に幅を持たせているせいなんでしょうかね。好奇心やら意欲やらあらゆることが裏目に出ている気がします。
自分でも明らかに言い過ぎだと判っていますし、まったく救いようのない訳でもありません。何回か聴いていれば本作の良さもはっきりとします。ただ単純にまだまだこんなもんじゃないだろうてと思うんですよね。そう思いたいんですよ。


♪「Cul De Suc」Teenage Fanclub



♪「If I Never See You Again」Teenage Fanclub



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No title

確かに初期のTFと比べると歯切れがイマイチというか、「キレ」に欠けるとは思います。
でも、まあ彼ら流のバブルガム・ミュージック路線なのかなあ・・・と。(好意的解釈)
頭から順番に聴いていくと、最初はシンプルなバブルガムっぽい曲が並んでいますが、B面(?)辺りからアレンジを色々工夫して、それなりの極彩色が散りばめられていると思いますよ。
ただ、「これだ!」というキモになる曲が見つからないかなあ、という印象は残りますね。いわゆる「フォーカスが絞りきれていない」といったところでしょうか。

MOREさんへ

MOREさん、毎度のコメントをありがとうございます!

手抜きなしの頑張りぶりを理解することは出来るんですが、腕が鈍って来てしまったのかなと思わせるようなところが確実にあるんですよね。この後のアルバムも来月になってから聴くつもりですが、期待したいところですね。

彼らはだいたい5歳くらい年上なので、まあ、加齢だとかそういうことも影響しているんだろうなと肌で感じる訳です。これからはその年齢を活かした音楽作りをしてもらいたいっす。
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北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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