The Impressions / The Impressions (1963)

唐突にThe Impressionsの『The Impressions』(1963)を聴いております。
3人組になってからの初アルバムですね。
「For Your Precious Love」(1958)などのヒットで知られるJerry Butler & The ImpressionsのRhino Records盤ベストも持っていますし、それも勿論、悪くはないんですけれどひと皮剥けた感が大きいんですね、やはり。
そのJerry Butlerに独り立ちを食らったものの、今度はCurtis Mayfieldが中心となってM2「Gypsy Woman」をヒットさせた、と。それにしてもこれは名曲ですね。
そんな直後にRichard BrooksとArthur Brooksの兄弟がグループから抜けつつ完成させたのが、この『The Impressions』だったようですね。ブラック・ミュージッくの世界ではありがちなメンバー交代劇かも知れませんが波瀾万丈ですね。
またまたシングル曲のM1「It's All Right」のヒットが手伝いましてシカゴ録音のアルバム自体も成功した、と。シカゴ・ソウルらしい軽やかで洗練された特徴がよく出ていますね。3人組でもばっちりと決まるコーラス・ワークに瑞々しいリズム感覚にも素晴らしいものがあります。
また、Curtis Mayfieldが大車輪の活躍なんですよね。歌は勿論、収録曲のほとんどを手掛けていることからも一気に才能が開花して行ったんだなということが判りますし。シンガーでありソングライターでありギタリストでもあり。
後の社会派の姿を想像するのは難しいですけれど、この頑張りぶりからしましたらそれはもう革命的なことのような気がします。
ダイジョブ。
♪「It's All Right」
♪「It's All Right」
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