The La's / The La's (1990)

今夜はふと『The La's』(1990)を聴いています。The La'sが遺した最初で最後のアルバムですね。経ってしまいましたか、20年も。
世紀の大名曲、M5「There She Goes」は流石に色褪せることがありませんね。
20年前の1990年に何をしていたかと言いますと浪人生でして。今以上にちぽっけな存在でした、学生でもなく社会人でもないということで。
当時は手持ちのU2ばかり聴いていましたね。あとは辛うじてThe Stone Rosesを聴いて古臭いだなんて思ったりしていました。勘違いも甚だしいですね、お恥ずかしながら。
そう言えばThe La'sも1980年代中頃から活動開始とのことで、そういう意味ではThe Stone Rosesと被るんですね。リバプールとマンチェスター、象徴的ですね。
Lee Maversが“買うな”とまで言い放ったこの『The La's』を真剣に聴き始めたのは割と最近のことだったりします。だみ声に馴染むことが出来なくて、すぐに売り払ったことがあったもんで。M5「There She Goes」ならば、それこそいつでもどこでも聴く機会があるだろうということで。
勇み足でしたね、見事なまでに。
改めてアルバムを通して聴いてみますと、良く出来ていますよね。録音が頓挫して放棄された素材をSteve Lillywhiteが手堅くまとめ上げた印象がどんどん強まります。実際にLee Maversは自身が追い求める音楽をレコード化することが未だに出来ていない訳ですからね。その差は歴然としていまして、大きなものです。
泥臭さも備えつつ単純にブリティッシュ・ビートの遺伝子を受け継いだだけではない、きらりと光る何かが感じられるのは確実ですし、7分を越えるM12「Looking Glass」には胸に刺さるものがありますよね。
傑作に違わぬM5「There She Goes」のほかにも文字通りのM3「Timeless Melody」たちがそこにあるとするのは決して贔屓の引き倒しではないのでは思う訳ですよ。
「Son Of A Gun」The La's
「Timeless Melody」The La's
「There She Goes」The La's
「There She Goes」The La's
「Looking Glass」The La's
「Timeless Melody」The La's
「There She Goes」The La's
「There She Goes」The La's
「Looking Glass」The La's
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