The Kinks / Kinda Kinks (1965)

久しぶりのThe Kinksです、『Kinda Kinks』(1965)です。
前回のエントリ。『Kinks』(1964)からだいぶ経ってしまいましたが、『Something Else By The Kinks』(1967)やら『The Kinks Are The Village Green Preservation Society』(1968)やら『Arthur Or The Declin And Fallof The British Empire』(1969)やらの紙ジャケット仕様拡大版が今春に発売されるとのことで、これを機に取り上げて行こうかというところです。
「You Really Got Me」という大ヒット曲にあやかって作られたような『Kinks』(1964)は何だか微妙な内容でしたけれど、この2作目は大人の階段を着実に上がっている感がありますね。
にもかかわらずA面に当たる前半には煮え切らない印象を持っています。今ひとつ歯切れの良さが足りない、腑抜けた感じなんですよね。押しが弱いと言いましょうか。
カヴァー曲を減らしてオリジナル曲で固めようとしていますが、まだまだですね。
続くヒット曲のM6「Tired Of Waiting For You」(それほど好きではなかったりするのはここだけの話です、眠たくなりそうなので)を境にB面に当たる後半の畳み掛け方は秀逸ですね。つまり、MotownカヴァーのM7「Dancing In The Street」に始まり踊らせては聴かせるという選曲というか展開というか演出が心憎いです。
そんな絶妙な流れの中できらりと光るのがM9「Come On Now」ですよね。2分足らずではありますが、その簡潔さ思い切りの良さがしっかりと表に現れていますしね。初期The Kinksの名曲ではないでしょうか。
さて、面白いのは現行のCDに追加収録されている11曲だったりするのもこれはこれでありですよね。
景気の良さそうなM13「Everybody's Gonna Be Happy」やM15「Set Me Free」といった並みいるシングル曲がずらりと並んでいる様は圧巻ですけれど、B面曲などは作風にばらつきがあるというか習作ばかりというか荒削りというか。いろいろと試行錯誤している様子が透けて見えて来るところが収穫ですね。
こういう部分も捨て置けないのが我らがThe Kinksなんじゃないかと思う訳ですよ。M21「A Well Respected Man」という特別に大好きな1曲もありますしね。
Kinky。
♪「Tired Of Waiting For You」The Kinks
キンキー。
♪「Set Me Free」The Kinks
きんきー。
♪「See My Friend」The Kinks
近畿ー。
♪「A Well Respected Man」The Kinks
♪「Tired Of Waiting For You」The Kinks
キンキー。
♪「Set Me Free」The Kinks
きんきー。
♪「See My Friend」The Kinks
近畿ー。
♪「A Well Respected Man」The Kinks
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