BMX Bandits / Love, Come To Me/That Summer Feeling (1995)

今月のBMX Banditsは突然の企画盤、『Love, Come To Me/That Summer Feeling』(1995)です。
ジャケット・デザインはDuglas T. Stewart自身によるものですね。
1曲目は言わずと知れたJonathan Richman And The Modern Loversによる永遠の大名曲、M1「That Summer Feeling (Featuring Dan Penn)」ですよ!
Rough Trade Recordsから12インチ・シングルが発売されていたことがあるくらいですので、それなりに広く親しまれて来たんだと思われます。普通に聴くには『Jonathan Sings!』(1983)ですね。『I, Jonathan』(1992)収録の再演版も聴き逃せませんね。
ご存知なら判り切ったことではありますけれど。その切なさや得も言われぬ郷愁、Jonathan Richmanならではの表現としか言いようがないです。聴く度に胸を締め付けられます。
そして、このBMX Banditsによるカヴァーは未だにどういった経緯なのかまったく知りませんが、あのDan Pennとの共演なんです。にわかに信じられませんでした。
終盤のほんの一節ではありますが、確かにあの渋い歌声で「That Summer Feeling」が歌われる訳です。こんなことが実現するなんて。しかも、グラスゴーで。いろいろな気持ちが交錯してしまって、これには感激する以上のものがありますね。思わず感涙です。
バック・コーラスにはNorman Blakeもしっかりと参加しておりますよ。嬉しかったでしょうね。
M2「Love, Come To Me」は前回のアルバム、『Gettin' Dirty』(1995)収録の佳曲でもあります。作者のFrancis MacDonaldの頑張りぶり、好調ぶりが伝わって来ます。
ギタリストのJohn Hogarty作の爽やかなM3「Come Summer」、この線の細い歌はJohn Hogarty自身によるものでしょうか。これはこれでとても可愛らしいギターポップといった趣きの1曲ですよ。
次のM4「Sunshine Day」、これは1970年代のテレビ番組から飛び出したあのThe Brady Bunchのカヴァーですね。原曲は「It' A Sunshine Day」です。
勘所にシタールを滑り込ませてサイケデリック風味をまぶしておくなどの工夫が凝らされていますよ。毎回、カヴァー曲には本当に楽しませくれますね。もともと楽しい1曲がBMX Bandits色に染まって、彼らのオリジナル曲のような出来映えですよ。
国内盤CDの場合には内容が一部、異なりまして。シングルの方の『Gettin' Dirty』(1995)から名カヴァーの「I Can't Stay Mad At You」と「Tiny Fingers, Tiny Toes」が、次作アルバムの『Theme Park』(1996)からは「One Big Heart」が追加収録されていますよ。
おまけの方です。
♪「That Summer Feeling」Jonathan Richman
おまけの方なんです。
♪「It' A Sunshine Day」The Brandy Bunch
♪「That Summer Feeling」Jonathan Richman
おまけの方なんです。
♪「It' A Sunshine Day」The Brandy Bunch
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