Sambalanço Trio / Vol.1 (1964)

sambalancotrio
今回もまたブラジル音楽を。Sambalanço Trioの『Vol.1』(1964)というアルバムです。
性懲りもなく旧ブログからの転載です。


久し振りにロック・ミュージック以外の音楽に身体を預けてみました。Sambalanço Trioのデビュー盤、『Vol.1』(1964)です。


以前に採り上げたTenório Jr.の『Embalo』(1964)とは異なりましてRge Clássicosからの復刻が為されていないのですけれどもBomba Records盤を楽しむことが出来ます。
最近、そのBomba Recordsからジャケット・デザイン違いの紙ジャケットCDが発売されたのですね。


このSambalanço Trioの奏でる音楽がジャズ・サンバなのかサンバ・ジャズであるのか呼び方はともかく、数あるピアノ・トリオ作品と毛色が違うと感じさせてくれるのが、ここ数日の肌寒い気候と符合するかのような落ち着いた雰囲気と言えそうです。


ブックレット中の解説によりますと、ピアノ担当のCesar Camargo MarianoBill Evansから影響を受けたとのことですので納得ですね。


冒頭のM1「Samblues」の熱い演奏以外は案外と内なる想いを秘めたような抑制の効いた楽曲が並んでいます。


最後に置かれたM12「Sambinha」には3人の流暢なスキャットが挿し込まれているという素敵な1曲です。
最終曲だけに大変に印象深いものとなりますよ。



ピアノは繊細なんですけれども、ドラマーがAirto Moreilaだけありましてその強力なリズム感も堪りませんね。鳥肌ものの格好良さですよ、これは。


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Tarentule / Tarentule (1977)

tarentule
Tarentuleというグループの同名アルバム、『Tarentule』(1977)です。
何をきっかけに購入したのかまったく記憶していませんが、思わぬ掘り出し物といったところでしょうか。


古色蒼然としたフォークという体裁の音を鳴らすフランス出身の4人組でして、それぞれがギターやパーカッションのほかにもヴァイオリンやらマンドリン、チェロ、リーコーダー、オカリナにダルシマーからハーディー・ガーディーまでさまざまな楽器を器用にこなしていることによって独特の味付けとなっている辺りが興味深いです。


残念なのかどうかはともかくといたしまして、上記の楽器から連想することの出来るお伽噺のような可愛らしい音世界ではなくて、裏ジャケットに掲載されたむさ苦しい男性4人の姿の通りの生真面目で正統派という印象です。


きっちりとした演奏とコーラスから相当に技巧的であることも判りますし、7分を超えながら起承転結を示すM1「Branles (Dits D'Ecosse) - Le Déserteur Du Régiment D'Auvergne - Air D'après Gaillarde D'Hassler」が冒頭に配置されたり、M5「Au Saint Nau - Noël Anglais」の前半では歌のみで進行するなどいろいろな工夫が凝らされているので飽きさせない内容です。


また、ある種の様式美というか伝統的な手法が行き過ぎてプログレッシヴ・ロックの感触さえ感じさせるところがあるんですがそれが良い方向へと転がっているのかとも考えられます。
とても完成度が高いので思わず居住まい正したくもなりますね。


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カーネーション

母の日です。


これまでたいした贈り物すらしたことがないので奮発してみようかと思案中です。


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Pale Saints / Mrs. Dolphin (1991)

mrsdolphin
Pale Saintsの『Mrs. Dolphin』(1991)です。
入手困難な初期の音源などを含む日本独自編集というありがたいCDです。


1989年発売のEP、『Barging Into The Presence Of God』からの全3曲というのは言わずもがなの名曲、M1「Sight Of You」と素人臭さ丸出しのM2「She Rides The Waves」、すでに独特な美意識を発揮させたM3「Mother Might」です。


M5 「A Deeper Sleep For Steven」と同様に大名盤、『The Comforts Of Madness』(1990)にも収録されているこのM1「Sight Of You」も別ミックスなのか、はたまた別テイクなのか違いがほとんど判りません。
ただし、件のアルバムでは曲間を繋いでいるインストゥルメンタルが省かれていますので、そういう意味では新鮮ですね。


未発表のM4「Colours And Shapes」がこれまた素晴らしい1曲ですよね。爽やかなフォーク・ロックを基調にしつつもPale Saintsらしい毒気を纏った音の作り。まさしく拾い物ですね、これは。


一方で『Half-Life』(1990)からの5曲がいまひとつといった感です。
The Comforts Of Madness』(1990)後のこのEPからMeriel Barhamという元Lushの一員が強引に加入しているんです。のちに中心人物のIan Mastersがグループから抜けてしまいますのでその均衡が崩れつつあったことは間違いのないところでしょう。


良い線を行っているM6「Half-Life, Remembered」やM7「Baby Maker」にしても小手先の工夫を見て取ることは出来ましても以前よりも神秘性に欠けていたり耽美的な魅力が不十分に思えるんです。
いかにも4ADらしい音なだけに惜しいところなんですよ。


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Tut-ankh-amen

本日、5月9日はHoward Carterというエジプト考古学者の誕生日とのこと。


今から90年前、あのツタンカーメン王の墓を発見した張本人なんですね。浪漫、ですねぇ。


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Tenório Jr. / Embalo (1964)

tenorioembalo
さてさて、Tenório Jr.の『Embalo』(1964)というアルバムです。
今回も例によって旧ブログからの転載です。


思わず胸が弾むサンバ・ジャズを聞かせてくれるTenório Jr.が唯一残した『Embalo』(1964)について書いてみましょう。


当ブログでも何枚か採り上げていますSom Livre Mastersのシリーズと平行する形でRge Clássicosという復刻シリーズが開始されまして。これまた嬉しいような困ったような。


本作は昨年、Bomba Recordsの名盤1500シリーズ第1弾としても発売された訳ですけれども、ここでは件のRge Clássicosから選んでみました。


基本を貫いていますのはピアノ・トリオという形態ではありますけれど、ものによってはホーン隊のお陰で色とりどりな賑やかさも手伝いまして。


例えば表題曲のM1「Embalo」やM9「Consolação」などはTenório Jr.自身のピアノも勿論なのですけれど、ホーン隊による大車輪の活躍が見事なまでに奏功しております。
本場のハードバップ顔負けとも言える熱気を感じ取ることが出来ますよ。


打って変わって2分にも満たないM3「Nebulosa」で聴くことの出来るけれんみのない演奏が実に爽やかです。


折り返しのM6「Fim De Semana Em Eldorado」などは音数は少ないながらも緩急織り交ぜたその演奏にこそピアノ・トリオならではの醍醐味というものがありますね。


正直に申し上げてこれほどまでに素晴らしいとは思ってもみませんでした。



こうなりゃサンバ・ジャズなのかジャズ・サンバなのか、はたまたジャズ・ボッサなのかいずれでも構わない訳なんですが、とても優れた音楽に間違いはありません。聴いていて極めて満足度が高まりますね。これからもずっと大切にしておきたい1枚です。


The Parade / Sunshine Girl The Complete Recordings (2008)

theparade
The Paradeの編集盤CD、『Sunshine Girl The Complete Recordings』(2008)です。
A&M Records設立50周年記念として国内盤CDが何枚も再発売されたばかりですね。The Paradeの当時は未発表に終わった同名アルバムもその中の1枚なんですが、本盤の方は文字通り決定版とも言える内容ですね。


何はともあれ1967年のヒット曲のM1「Sunshine Girl」、M22「Sunshine Girl (Mono 45)」に尽きます。めくるめくコーラスと何より明るくて爽やか極まりない曲調が本当に素敵なんですよね。
その存在を知った2度目の再発売の時に購入を見送っていましたら廃盤になってしまってそれきりだった訳です。のちに『Summer Of Love Volume 1: Turn In(Good Times & Love Vibrations)』(1992)というオムニバス盤で聴くことが出来るので気が済んでしまったのかも知れません。


M5「Kinda Wasted Without You」、M21「Kinda Wasted Without You (Mono Version)」はご存知、Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsの同名アルバムにも収録されています。
Murray MacLeodが掛け持ちしていたためではありますが、手の届きそうにない洗練さのRoger Nichols & The Small Circle Of Friendsとは異なった親しみ易さのようなものを感じます。


この辺りの感触については全体的にも言えることなんですが、M8「Hallelujha Rocket」をはじめとして割と骨太なところがあることなどに起因するのではないかと。
ちなみにM9「She's Got The Magic」が「Good VibrationsThe Beach Boysに似通っているのはご愛嬌といったところでしょうか。


M15「Montage Mirror」以下が追加収録されたデモ音源や未発表曲などに当たります。やはり、アルバムとは毛色が違ったりするので省かれたのだと想像することが出来ますが仕上がりは良好なのでお得感が強いですね。
こんなにも素晴らしい音源をこうしてまとめて楽しむことが出来るなんていうのはありがたいことです、本当に。


こどもの日

本日、5月5日はこどもの日。今年の大型連休は雨天続きでしたが、ようやっと五月晴れとなりました。


祝日制定の経緯として“こどもの人格を重んじる”ことなどが挙げられますが、例えば『子どもの権利運動』のように具体的なものは20世紀に入ってからのものなので割と最近のことですよね。それでも、なお虐げられ続けている子どもが世界中に居るかと思うと胸が痛みますね。


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José Roberto Trio / José Roberto Trio (1965)

joserobertotrio
José Roberto Trioの同名アルバム『José Roberto Trio』(1965)です。五月晴れにぴったりですね。
そして、粛々と旧ブログからの転載です。


ラウンジ感覚溢れるお洒落なピアノ・トリオ作品、『José Roberto Trio』(1965)を聴いてしっぽりとしてみましょうか。


ポップで可愛らしいジャケット・デザインからは想像することの出来ないほど小気味よく端正で切れのある演奏ながら、鬼気迫る緊張感などからはほど遠い非常にゆったりとした雰囲気を楽しむことが出来ますよ。


まさしく気品溢れるピアノ演奏が際立つJosé Roberto Bertramiのことをちょいと調べてみましたら。


“街も深い眠りに入り、今日もまた1日が終わろうとしています”というFM番組『クロスオーバーイレブン』のテーマ、「Fly Over The Horizon」でお馴染みのAzymuthというグループで後に名を上げたとのことです。


何とはなしに聞き流してしまうことも出来ますので、ともすれば気が付かないでいたとしても不思議ではないのですけれど、Manfredo Fest作のM3「Impulso」などでは目まぐるしくテンポを変えては駆け抜ける好曲なのです。
これはただ者ではないなと即座に感じさせます。


一方、M2「Dá-Me」やM10「Flor Da Manhã」などではヴィブラフォンの音色も鮮やかなのですけれども、こうなりますと一体誰が演奏しているのだろうという疑問も浮かび上がって来ますけれどね。


本盤も“Paradise Masters”という復刻シリーズからの1枚なのでして、相変わらず毎度のように嬉しい驚きをもたらしてくれますよ。



残念ながら本作、『José Roberto Trio』も廃盤の憂き目に遭っているようです。また、時代がひと回りすれば何度目かの再発となるやも知れませんね。


サブウェイ・ドローイング

本日、5月4日はアメリカ人画家、Keith Haringの誕生日とのこと。


ストリートアートの先駆けと呼ばれているくらいなので相当な叩き上げなんですね。画風は好みではないんですけれども。


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プロフィール

北沢オーストラリア

Author:北沢オーストラリア
ハンドルネームをchitlinから北沢オーストラリアへと改めました。どうか、よろしくお願いいたします。
ポップ・ソングのことを中心に書こうとして自家中毒を起こしているブログです。
見当違いのことばかりですけれども、どうかご容赦のほどを。

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